美容体重、モデル体重をプレゼントする、とは?

私のクリニックでのGLP1ダイエット外来では、
「健康になるため」
「太っていると身体が重いから」
「痩せない体質になったから」
そうした理由で申し込まれる方々が多いです。

 

内科医なので、もちろん、疾患予防、未病を治す、そういう目的で来院されたり、オンライン診療を受けたりする場合が多いのは、ありがたいです。

 

ただ、通常の「ダイエット」という目的であれば、「うつくしくなりたいから」、「素敵な洋服をきたいから」という目的であっても、おかしくはないわけです。その場合、疾患予防でもなく、未病を治すわけでもなく、「現状より、さらに、より優れた体型になりたいから」というのが目的だろうと思います。

 

そういう目的の違いを、一言でいえば、肥満を改善し標準体重になりたい、というのではなく、標準体重(通常、BMI22)から美容体重(通常、BMI20)になりたい、あるいはモデル体重(通常、BMI18)になりたい、そういう目的であることが多いと言えましょう。

 

よく考えると、GLP1ダイエットの海外データ、海外で承認されたデータは、すべて肥満者のため(最低でもBMI27以上)のものであり、そうした方々が、GLP1を利用した場合に、どのくらい体重が落ちるかをみたものです。だから美容体重やモデル体重にするためのデータというのは、存在していないといっていいのかもしれません。

 

だから、美容外科医たちの宣伝は、「海外でも承認されています。海外では痩せるホルモンと言われてます。痩せましょう。」の一点ばりで、それ以上の解説、機序の説明はできない、というのは、納得です。そもそもデータがなく無理だからなのでしょう。

 

臨床データは存在しないが、美容目的の女性が喜ぶなら、なんでも、という「噂」を拡散する事に、とどまざるをえないわけです。その結果、一部の美容外科医たちは、かなり、やばい宣伝、やばい医療行為をしているようです。

 

で、、それであれば、きちんとしたデータをもつ「糖尿病専門医」が、逆に「美容外科の世界」に、乗り込んでいくのも、悪いことではないかもしれません。

 

その境目を明確にするには、新たに外来を構築する、という発想も、有りかもしれません。