ゼニカル(Xenical)とは?

 

一般名オルリスタット(Orlistat)といい、海外では肥満治療薬の一種として、肥満症治療の減量補助薬、肥満を予防する薬として使用されています(日本では製造承認されていません)。

●食事から摂る脂肪分の吸収を最大で約30%カット出来ます。ゼニカルとは、肥満症の治療にも処方される絶大な効果を持つダイエット医薬品です。米国食品医薬品局のFDAも承認している成分オーリスタットを配合しており、女性の間でも世界中で4,000万人以上の方がダイエットから体型維持のために愛用しています。

●厳しい食事制限をせず普通に食事をしても、ダイエット効果が期待できますので「食べながら痩せられる薬」として世界では知られております。一回の食事で30%もの脂肪分が便として体の外へと排泄されるため、無理な食事制限などは必要とせず、通常の食事でゼニカルを服用すれば徐々に理想の体型へと近づいていける画期的な仕組みとなっています。ゼニカルは日本でも人気の脂肪吸収阻害剤です。

●効果は国際的に保証されており、審査が厳しいとして有名なFDA(アメリカ合衆国食品医薬品局)のみならず、欧米を中心に多くの諸国で入手でき販売されている安全性の高い薬剤です。

 

●本剤は食事等で摂取した脂を体内に吸収することを抑制し便と一緒に排泄する薬剤です。

●服用時は食事等で摂取した脂がそのまま便と排泄されるため、便と一緒に白い脂のようなものが浮いているのをトイレで確認することができます。

ゼニカルの副作用 (長期服用すると、軽減してきます。)

●故意に消化不良の状態を作るようなものなので、副作用として下痢が起きますが、それ以外の重篤な副作用の心配はほとんどないとされ、安全性の高いダイエット薬と言われ人気を集めています。脂肪便、便がゆるくなる、ビタミンA・D などの脂溶性ビタミンが不足するなどがあります。

●吸収されなくなった脂は、便と同様に肛門まで移行するため、おならをする時等に一緒に出てしまう可能性があります。おならの増加、おならとともに便が出るなど、便にまつわるものがほとんどです。これらはだいたい飲み始めて3か月以内に起こります。だいたいは1週間、長いと4週間で軽減してきます。しかし、中には数か月にわたって続く場合もあります。予防法はありませんが、不意な排出に備えて、パッドなどの使用をお勧めします。また、脂肪分の吸収が悪くなるとビタミンカロテンが不足すると言われます。毎日ゼニカルを飲むのであれば、薬局に売っているサプリメントで大丈夫ですので、補うようにしましょう。ゼニカルとは2時間以上あけて服用するのがポイントです。

おならをしてしまった際に便失禁を起こす可能性があります。

外出時に、着替えを持ち歩くなどお腹がゆるくなった際は気を付けてください。

ゼニカルの効果・効能

「ゼニカル」はアメリカで開発された新な脂肪吸収阻害剤で、食事で摂取した脂肪を吸収せずにそのまま体外へ排出させるダイエット薬です。アメリカではすでに厳しい審査をパスして認可され、使用されていますが、残念ながら日本では未発売なので、保険適用外の自費診療扱いになっています。そもそも脂肪というものはデンプン・タンパク質と並ぶ三大栄養素の一つで、肝臓から分泌される胆汁のリパーゼという酵素によって分解され、腸から吸収されます。ゼニカルはこのリパーゼの働きをなくす効果を持っているのです。リパーゼが働かなければ、必然的に脂肪は分解されずに腸を素通りして便として排泄されます。ただしここで注意したいのが、ゼニカルは決して魔法の薬ではなく、この薬が作用するのはあくまでも新しく摂取した脂肪にのみと言う点です。デンプンやタンパク質、すでについている皮下脂肪や内臓脂肪には作用しません。また、脂肪に溶けて吸収される脂溶性ビタミンであるビタミンの4種類はどうしても不足してしまうので、ビタミン剤などで補う必要があります。

  • Randomised placebo-controlled trial of orlistat for weight loss and prevention of weight regain in obese patients. European Multicentre Orlistat Study Group.Lancet. 1998 Jul 18;352(9123):167-72.PMID: 9683204

という報告で、こちらもとても権威ある医学雑誌であるランセットに1998年に発表された論文です。この論文では薬を飲むのを止めたあとのリバウンドの影響も調べています。
 臨床試験ではヨーロッパの15の治療センターに集まってもらったBMI値が28-47(kg/m2)の肥満患者743人(平均年齢45歳(18歳~77歳))を使って試験を行っています。患者さんは全員、最初に4週間の導入評価にかけました。導入評価では1日あたり600kcalのダイエットを行なってもらい、このカロリー制限を正確に実施出来た688人の患者を本試験に進めました。

★1年目の試験内容
患者さんを2つのグループ二分け、1つのグループはゼニカル(120mg錠剤1つ)を1日3回、もう一つのグループは偽の薬を飲ませ、どちらのグループも引き続き1日あたり600kcalの食事制限を行ってもらいました。

最初の1年が過ぎた時点でゼニカルを飲んでいたグループでは平均で体重が10.2%(10.3kg)減少していたのに対し、偽物の薬を飲んでいたグループでは6.1%(6.1kg)しか減少していませんでした。

★2年目の試験内容
 次に、ゼニカルを飲んでいたグループの人を半分に分け、ゼニカルを飲んでいた人の半分は引き続きオルリスタットを飲ませ、もう半分は偽の薬に切り替えました。2年目は1日あたり600kcalの食事制限では無く体重が増えないような食生活をしてもらった。その結果、2年目も引き続きゼニカルを飲み続けた人は食事制限を緩和したにもかかわらず偽の薬に切り替えた人よりも1年間で2.4kgリバウンドが少なく済みました。

1日600kcalの食事制限なんて、これまでは不可能と思われてきましたよね? 相当我慢が必要な食事制限でした。

ところが、

GLP1治療薬を用いると、それが可能になります。

​ですから、「無理せず」、このような体重減少低下曲線を描くことができるようになります。さらに、上記の体重減少は、ゼニカルだけの体重減少曲線ですが、GLP1注射自体の体重減少効果も期待できますから、なおさらに体重の減少が、期待できることになります。